【実践事例・一般デイ】独語、多弁のあるご利用者様

このシリーズでは、ミッケルアート認定研修を受講された介護スタッフ様の取組みやご利用者様の改善事例をご紹介致します♪
認定研修では、事業所様に3名のご利用者様に対して、周辺症状の変化を約4か月間記録して頂いています。
※ DBD13スケールとは周辺症状を 数値評価した認知症の評価方法です。
☘今回は、デイサービス(定員18名以下)の事例です。
Q1 コミュニケーションはどのように変化しましたか?
▼ミッケルアートを実施する前は、
独語、多弁があり、TVや他者の話を聞き、それについて自分の話を勝手に淡々と話しているということが目立っていました。また、ウトウトと居眠りが見られていました。
▼ミッケルアートの実施期間中、
多弁ではありますが、絵を見ながら、昔のことや思い出話など目的にあったお話を楽しそうに話されていました。
▼ミッケルアートの実施期間中、実施していない日は、
ウトウトと居眠りをされていました。独語もみられましたが、そのお話が他の方との会話につながることも時々ですが見られました。
Q.2 ミッケルアート実施の際に心がけていることや、されている工夫を教えてください
・お話が好きなので、独走してしまいます。他の方との状況やバランスを考慮しながら、話題や質問等で調整することが必要でした。
・時々ですが、絵の場面にあった歌を皆で考えて探し出し、一緒に歌ったりしました。
Q.3 周辺症状はどのように変化しましたか?
大きな変化はありませんが、実施中の会話は、時々は浮いてしまうこともありましたが、本人なりに協調性をもって会話に参加されていたように感じます。
Q.4 自由記述(感想や気づいたこと)
単に「よく喋る人」と捉えがちでしたが、実際は『寂しさ』を隠す・ごまかす為に話すということもあるのだと考えさせられました。実際のところは本人にとってそうなのかはわかりませんが、ミッケルを通じてそう感じました。
ただ、多弁によって周囲との環境が悪くなってしまう危険性もあります。これらを注意しながら、本人の居心地が良い環境へとつなげていければと考えます。

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思い出をふり返ることは、 脳が活性化し、認知症予防に繋がることが期待されます。
ミッケルアートは、 思い出話をきっかけにした認知症予防を目指しています。
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