取材するニャン♪

「ミッケルアート キッズ版・認定研修制度」開発のディスカッション

September 12, 2018

ミッケルアート編集部

 

 

 

 

 

以下は、私がある園長先生と「ミッケルアート キッズ版 認定研修」についてディスカッションしている内容です。

ご参考になれば幸いです。

 

1 現状

 

 複数の保育園を運営している法人様のお悩みをお聞きしました。

 各園の保育を標準化したいけれど、標準化するための物(ツール)がないため、経験に基づき、感覚で行うようです。

 キッズ版のようなツールがあると、子どもの意見が中心となり、子どもの発言から保育者さんも保育を考えるきっかけが増えます。 

 このようなツールが、本部として全体を標準化に繋げやすいようです。

 

2 課題

 

 しかし、課題だと感じるのは、もともとポテンシャルが高い園さんだと、けっこう使いこなすと思いますが、興味があって使いたいけれど使いこなせないというリスクもあることです。

 園長先生が経験豊かで、現場の保育者の経験が浅い場合、キッズ版はこういう使い方でこういう発想の展開があって、職員としてもこういう活用方法があるというように、職員研修で活用できるそうです。

 

 

3 目的「ミッケルアート キッズ版に対する期待」

 

 園長先生方はミッケルに対して4つのことを期待されています。(①~④で表記)

 

①は、子どもの発言を引き出す場になるので、その発言からその子に合わせた保育を実践できること。

 

②は、保育者さんが様々な視点で考えることができるようになること。そこから、声掛けのバリエーションが増えて、保育の質が上がることを期待できます。

 

③は、保育者さんの価値観を共有するために事業所内研修で活用できること。

 

④は、園の特徴が増えるということ。

 

 保育者さん自身は、もともと①、②、③のどれかが長けていたり、逆にこれが苦手というのがあると思います。

 そこで、①、②、③について体系的に学べる認定研修のようなものを作って、現場の方からいい反応があれば一人ずつ育成していく流れになるのではないでしょうか。

 

 

4 手法「ミッケルアート キッズ版 認定研修の必要性」

 

 キッズ版を開発する当初は、「保育者さんは国家資格者であり、それ以上の資格は求めない」という背景に納得していました。

 しかし、今までにないツールの場合、認定研修を通じて体系的に学ぶことは、現場に求められている仕組みなのではないかと思います。

 また、現場では、人員不足のため、外に研修を割く人手がない園も多く、通信教育が適していると思います。

 

 

4ー1 認定研修の内容「子どもの発想を広げるために」

 

 認定研修の内容の一つとして、「子どもへの声掛けの質を上げる」ことを学ぶ際には、例えば、「靴のかかとを踏んでいる絵」を見ます。

 これを見て、「Q 子どもがどういう発言をすると思いますか?4つ書いてください。」といった内容を想定しています。

 

 そこで、

・かかとを踏んじゃいけないよね

・ひょっとしたらかかとを怪我しているかもしれない

・妹の靴を借りているんだよ

 

 というように、子ども達から色々な声が出ることを想像できる保育者さんは、声掛けも幅広いと思います。

 逆に、苦手な方は、このようなパターンがあるのかと学ぶ機会になると思います。

 

 

4−2 認定研修の内容「保育者の声がけの質を上げるために」

 

 また、「Q この絵を見せた時に、どういう声掛けをしたら、子どもの発想が広がると思いますか?」

 という内容についても、記入してもらいます。

 

 この絵に対してどう子どもが反応するかと、反応がなかった場合はどんな声掛けをしたら子どもたちの発想が広まるかを、パターン化にしていき、声掛けのバリエーションを増やしていきます。

 これによって保育者さんの視点を広げることが、①、②を実現することにつながると思います。

 

 

4ー3 認定研修の内容「事業所内研修で、保育者同士の価値観の違いを共有する」

 

 ③について、研修形態としては、ケーススタディのような感じで、絵を見ながら保育者同士でディカッションします。

 一番良い例がヒヤリハットではないでしょうか。

 

 例えば、滑り台を滑っている子と登っている子の絵があって、

 「Q 保育者は2人います、こんなときはどんなふうに人員配置にしたらいいと思いますか?」「Q ふざけている子がいたらどの時点でどういうことを心がけますか?」と質問します。

 

 

 <園長先生のコメント>

 

 見守り保育が言われていますが、ここまではやってはいけないなど、さじ加減があると思います。研修はそれをみんなで話し合う時間を設けるということです。

 そうすると、実践していく中でポイントがわかるし、保育者さん同士で大事なことを共有できると思います。

 

 

4 研修期間は2ヶ月程度

 

 2ヶ月くらいで研修と現場での実践が学べると思います。

 

 <園長先生のコメント>

 自分のやっていることを客観的に評価することはなかなかできませんね。ずっと見ているわけでもないし、たまたま見た場面で「その言葉どうなの?」と思うことがあっても「前後関係があるんです」という話になるので、難しいです。

 みんなで同じものを学び合う場ということであれば受け入れやすいし、色々な考え方を学べるいい機会だと思います。

 声掛けのバリエーションもそうですが、正解がどこにあるのかも言い切れないので、他の保育者がどんな声掛けをしているのかをお互いに学び合う場になると良いなと思います。

 初めてのツールなので、他の園ではどう使っているのかポイントですよね。

 

 

 <橋口のコメント>

 現在、他の園さんのお話を今まとめているところです。

 事業所同士の壁を超えた情報共有になると思います。

 おそらく各園様も、何が正解かわからないので、いろんな見方があることをみなさん知りたいのだと思っています。

 「こういう声掛けもあるんだ」と気づき、保育の質の幅が広がっていくと思います。

 

 

Q この認定研修を現場の保育者さんに説明するとどのような反応を示されますか?

 

A 園長先生のコメント

 今までの研修は、保育者個人の希望に沿ってやってきたので、こっちから、あれやれこれやれとは言ってこなかったです。

 行きたくない人を行かせたくないというのがありますが、行きたい人にはどんどん行ってもらっていました。

 通信教育という形は、今までなかったので職員がどう思うかは今はまだ読めません。

 個人でやると、進んで取り組む人とそうでない人が出てくるので、やりたい人がやる挙手性かもしれません。

 

 <橋口のコメント>

 認定研修は、通信教育にしたいと思っています。

 よく研修に行く時間がないと、色々な園から聞いていました。そうすると、事業所内で完結してスキルアップできる体制であれば、取り組みやすいかと思います。

 

Q 担任の先生は6名いますが、挙手性だと何人くらいがあがりそうですか?

 

A 園長先生のコメント

 3~4人だと思います。 

 男性保育者は差別化を図りたいのでやるという人が多いと思います。

 

 

Q  研修内容について。研修の記録内容としては、例えば一人の保育者がA君、B君など個人に対して変化を追っていくか、それとも全体でこういう絵を見たときにこういう意見が出たなど、クラス全体の変化を見たほうがいいか、どちらがやりやすいでしょうか?

 

A 園長先生のコメント

 その子自身の成長を捉えていくのが保育なので、一人ずつの変化を記録するのが正しいと思いますね。

 どういうクラスを作りたいかではなく、子ども自身がどうやって成長していくかだと思います。

 

 書きやすいのはクラス全体の変化だと思いますけどね。

 一クラス今は25人くらいです。

 

Q  変化を見ていくのは、2人くらいが妥当ですか?三人目までできそうですか?

 

A 園長先生のコメント

 2人くらいだと思います。ですが、なるべくみんなと関わりながら少しずつ変化を見て欲しいです。

 少人数の変化を見ても、だんだんとみんなにも目を向けられるのが理想ですね。

 子ども自身の成長を考えるなら子ども個人に対して変化を追うほうがいいですが、保育者自身のためならクラス全体のほうが良いと思います。

 

 

Q  2名の場合は、「やんちゃな子」や「口数の少ない子」というような感じで選ぶでしょうか?

 

A 園長先生のコメント  

 そんな感じだと思います。

 何気なく意識して答えやすいように話を振ったり、もう一工夫考えさせるような声掛けをしたりとかができると思います。

 

 園によっては様々だと思いますが、児童表というものがあり、子ども一人一人の様子を記録しています。

 ですが、数字化されたものではないです。

 例えば、やんちゃな子は、やんちゃでいいのだけれど、友達と遊ぶ時に客観的に友達の顔を見ることがある。

 そういうことを気づかせてあげたいとなると、それを原点に色々と話す中で「そういう視点もあったね」となったら、変化も大きいと思います。

 子どもの視点に合わせることが大切だと思います。

 

 個別計画書は0、1、2歳は作って、3、4、5歳はないです。

 

Q  子どもの様子を見るのに2ヶ月という期間についてはどう思いますか?

 

 2ヶ月見ていると大なり小なり変化が見えてくると思います。

 

Q  記入していく量としてはどのくらいがいいですか? 例)週1回書いていく

 

A 園長先生のコメント 

 そのくらいがいいと思います。あんまり多くても大変だと思うので。

 個人のノートを書き、クラスの日誌を書き、毎月の書類、保護者へのプリントなどがあるので文章量が普段から多く、ある園では腱鞘炎になる職員もいたそうです。

 研修を受けて認定証のようなものをもらえるとモチベーションがきっとあがると思います。

 

 そういうのがあると2ヶ月頑張れるのかなと思います。

 書くということがしんどいかもしれないので。

 

 

Q  絵を通して、この絵の使い方がうまくなるのではなく、子どもとの関わり方を学ぶことが大切だと思います。滑り台の絵なら滑り台のルールを学ぶというよりは、それに対して意見を述べたり意見を聞くことが大事になってくると思います。

 

A 園長先生のコメント 

 そこから言葉掛けをしたらこういうふうに広がったとか、こういうときに友達の意見を聞こうとしていたとかリアクションを見ていたということなども記録できると思います。

 

Q ミッケルをやっている時間内の変化を書くか、2ヶ月の変化を書くかどちらにしますか?

 

A 園長先生のコメント 

 ミッケルをやっているときに、意見を言えたことやじっと座っていられたことなど、そのときに見られる変化が大きいと思うので、ミッケル時間内の変化が良いと思います。

 あとは、振り返りも大事ですね。意見を言えた、意見を言えなかったけど上手に聞けたなどです。

 

A 橋口のコメント 

 日誌を書くシートと振り返りのシート、項目が7~8個ならそんなに多くはないと思います。

 あとは、事業所内研修を一回ですね。

 

 

2まとめ

 

・自分を客観的に評価するのは難しい

 

・研修は学び合う場になる

 

・通信教育という形は初めてなのでどのくらい人が集まるか現状まだわからない

 

・その子自身の成長を捉えるのが保育

 

・子どもの視点に合わせることが大切

 

・物事を振り返ることは大切

 

 

貴重なディスカッションをありがとうございます。

より良いアート開発を進めてまいります。

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