認知症対策 「日本介護支援協会でミッケルアート」xinpainter2016年12月23日読了時間: 3分日本介護支援協会で認知症予防「ミッケルアート」の講演をさせて頂きました。 ◼︎講演内容 「ミッケルアートによる認知症予防の方法」 ミッケルアートには昔懐かしい絵が描かれています。それを見ながら、週2回、20分程度使って思い出話をすることで、認知症の周辺症状が緩和する効果があります。 ◼︎ミッケルアートとは ミッケルアートには昔懐かしい絵が描かれています。それを見ながら、週2回、20分程度使って思い出話をすることで、認知症の周辺症状が緩和する効果があります。 【事例1】 「昼夜逆転」の改善 昼夜逆転のある方が、 日中に活動的になり、良眠できるようになりました。 『中学校の絵』を見たことががきっかけで、他のご利用者の話に関心を示すようになりました。その後、他のご利用者とも馴染みの関係ができたことにより、他のレクリエーションにも積極的に参加されるようになりました。 (介護度5 認知症自立度 IV 寝たきり度 B2) 【事例2】 「帰宅願望」の改善 帰宅願望のある方が、 集団活動に参加できるようになりました。 ミッケルアートに参加する度に、「目が良かったら編み物や仕事がしたい。涙がでるような話しをしてくれてありがとう。楽しいね。」という発言をされていました。次第に、職員の話しを聞いて下さるようになりました。 (介護度5 パーキンソン病 ) 【事例3】 「徘徊」の改善 夜間に徘徊される方が、 日中に活動的になり、良眠できるようになりました。 昼間に活動的な時間をつくることで、夜は睡眠をとる習慣ができるようになったと感じます。職員間での意識が変わり、関わりを増やしたり、誰となら相性が良いのかなど考えた結果、混乱や不安は軽減されたと感じました。 (介護度2 脳血管性認知症 ) ◼︎エビデンス 191名の認知症高齢者を対象に、ミッケルアートの効果検証を行った結果、周辺症状の緩和への有効性が確認されています。(1%有意) ・2013年 日本認知症ケア学会 石崎賞受賞・2014年 日本認知症予防学会 浦上賞受賞 ※平成 25 年度調査研究助成事業全国老人福祉施設協議会 老施協総研 ◼︎研修を受講されたケアマネジャーの感想 ・ミッケルアートを使うと、ご利用者の過去の経験や体験をお話ししてくれるようになり、 さらに、趣味趣向を深く知ることができました。 ・ご利用者とのコミュニケーションツールとして活用できます。 ・人や物が多く描かれている絵が豊富にあり、ご利用者との対談に飽きないです。 ・昔の映画を観るよりも手軽にできます。1枚の絵をきっかけに話が広がり、 ご利用者同士の会話が弾むため、とても良いと思いました。 ・レクとして行うだけでなく、根拠と目標をもって行い、評価をすることで、 スタッフのコミュニケーション能力の向上にもつながると思います。 ・これまでは、周辺症状に対する認知症ケアしか学んでいませんでした。 ミッケルアートは、ご利用者の楽しみ、利用者同士の交流、心のやすらぎ、 ご利用者のやりたいことに繋げられるため、素晴らしいと思います。 ・ご家族がご利用者と使うことで、ご家族との関係性をより良くする効果が 得られると期待します。
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