回想療法とは

 回想療法は、アメリカの精神科医ロバートバトラーが、「高齢者が昔を懐かしむ行為 (回想)は普遍的であり、老年期を健やかに過ごすために意味を持つ」という考えをもとにした心理療法です。回想による会話から得られた情報は高齢者自身の生活歴であるため、介護職員にとって本人を理解するために有効な手法です。一般の回想療法には、白黒写真や映画などの出版物、または本物の洗濯板など様々な材料が使われています。

ミッケルアートによる回想療法

 従来の回想療法は、介護職員様と高齢者様の年齢差による共通経験の乏しさ、また回想に必要な道具・備品や映像等を準備し、あるいは特定の場所に高齢者を集合させる作業等により、日常的に継続して行うことは容易ではありませんでした。そこで、いつでも、 どこでも、誰もが、自由に手軽に活用できるコミュニケーションツールの工夫、開発が求められていました。

 ミッケルアートでは 4つの工夫を通して、回想療法としてさらなる有効性が期待されています。このツールは誰でも手軽に使うことができ、高齢者様にとっては、見やすく、自発的に思い出話をしやすい工夫がされています。コミュニケーションを通じて、介護職員様が高齢者様の思いや不安を理解し、ケアを行う事で、認知症の周辺症状緩和、要介護状態の悪化の進行抑制への有効性が明らかとなっています。

(参考文献/『回想療法としてのミッケルアート』日本早期認知症学会誌 第7巻 第2号, 2014 )

ミッケルアートアルバム家庭版は、これらの研究やノウハウをもとに開発されています。

ミッケルアートアルバムでQOL(生活の質)の向上♪

 ミッケルアートアルバムを作成する際、皆様にご覧いただく絵はもちろん「ミッケルアート」です!ミッケルアートを見ることで「生活の質(以下、QOL)の向上」が期待できます。

 例えば、ミッケルアートには昭和の懐かしい光景が描かれているので、その時代を生きた方は昔の思い出を蘇らせることができます。また絵の中には遊び心がたくさん隠されており、眺めていて「楽しい」という感情が湧く工夫が施されています。

 このような工夫から絵に興味関心を抱いて頂くことで、アルバム作成者様の中に「絵に描かれていることをやってみたい!」という意欲が生まれます。結果、自発的な行動が生じ、以下の変化があらわれる可能性があります。自発性・意欲の向上→目標達成→自信回復→状態の安定→自立度の向上・QOLの向上

 このように、ミッケルアートは簡単にできるQOL向上対策としてとても有効です♪